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デルタ電子のパワコンにエラーコードや点検表示が出たときは、まず表示画面と本体の型式を撮影してください。エラー番号だけを見て何度も再起動すると、絶縁低下、過電圧、内部故障など、本来は専門点検が必要な異常を見逃すおそれがあります。
この記事では、産業用三相RPI M70A_260/M50A_260/M50A_261/M50A_240の公式取扱説明書に掲載された全Field Fault、Inverter Fault、Warningを省略せず掲載します。
この記事で扱う対象:産業用三相RPI M70A_260/M50A_260/M50A_261/M50A_240の公式取扱説明書に掲載された全Field Fault、Inverter Fault、Warning
以下は産業用機種の公式英語取扱説明書を日本語で整理した全コード表です。設定変更、配線、電圧測定、アレイ構成変更は保守担当者・有資格者へ依頼してください。
最初に行うことは、コードを消すことではなく、正確な情報を残すことです。表示画面、本体ラベル、設置状況をスマートフォンで撮影し、発生日時と直前の天候をメモします。そのうえで、該当型式の取扱説明書に利用者向けの復旧操作が書かれている場合だけ、説明書どおりに一度行います。
同じ表示が再発する、10年以上使用している、発電が止まったまま、メーカー修理部品がないといった場合は、修理だけでなくパワコン交換も比較してください。パワードクターでは、表示画面と本体ラベルの写真から、交換可能な機種と概算費用をご案内できます。
コードの大文字・小文字、ハイフン、小数点には意味がある場合があります。電話で読み上げるより、表示画面の写真を送るほうが取り違えを防げます。本体が高所や狭い場所にある場合は、無理に近づかず、保証書や設置時の見積書から型式を確認してください。安全上の注意発煙、焦げ臭、異音、異常発熱、浸水、感電する感じ、漏電の疑いがある場合は、再起動や分解を行わないでください。安全に近づける範囲で運転を停止し、販売店・施工店・メーカー窓口へ連絡します。高所、濡れた機器、露出した配線には触れないでください。
以下は、記事冒頭で明示した対象シリーズについて、公式のお客様向け資料に公開されているコード表を全行照合した一覧です。公式が同じ意味・対応としてまとめている連続番号は範囲で表記しています。掲載区分は55区分です。
ただし、デルタ電子の歴代全機種に共通する一覧ではありません。 個別番号が施工者向け資料や会員ページだけに掲載され、一般公開されていない製品では、公開確認できる表示体系と公式の相談手順をすべて掲載し、非公開番号を推測で補っていません。実際の対処は、本体またはモニターの型式に対応した公式説明書を優先してください。
| 表示・コード | 公式資料で確認できる意味 | 利用者側の対応・相談目安 |
|---|---|---|
| E01 | 系統周波数が高い | 保守担当者が系統周波数とGrid設定を確認 |
| E02 | 系統周波数が低い | 保守担当者が系統周波数とGrid設定を確認 |
| E03,E04,E05 | 単独運転を検出 | 保守担当者がGrid breakerを確認 |
| E06 | 系統電圧の位相跳躍 | 繰り返す場合はサポート |
| E07 | 非線形負荷などによる系統品質異常 | 繰り返す場合はサポート |
| E08 | ACプラグの誤配線 | 保守担当者がAC接続を確認 |
| E09 | ACブレーカOFFまたはACプラグ未接続 | ブレーカと接続を確認 |
| E10 | 系統電圧低下、Grid設定不正、AC誤接続 | 保守担当者が電圧・設定・接続を確認 |
| E11 | 系統電圧上昇またはGrid設定不正 | 保守担当者が電圧・設定・接続を確認 |
| E25 | 非常停止操作 | 設備管理者が非常停止ボタンを確認 |
| E30 | DC入力が1000Vを超過 | 停止し、PVアレイ構成の確認を有資格者へ |
| E34 | PVアレイ対地絶縁の異常 | 接地や濡れに触れず保守担当者へ |
| E36 | 外部通信によるRemote OFF | 設備管理者が機能設定を確認 |
| F01,F02,F03,F04 | 系統波形異常によるDC Injection | サポート |
| F05 | 内部周囲温度が上限超過 | 設置環境と通風を確認 |
| F06 | 周囲温度検出故障 | サポート |
| F07 | 内部周囲温度が下限未満 | 設置環境を確認 |
| F08 | Boost module温度検出故障 | サポート |
| F09 | Boost/Bidir温度系異常 | サポート |
| F10 | Inverter module温度検出故障 | サポート |
| F13 | 系統リレー回路またはリレー故障 | サポート |
| F14 | ファームウェア非互換 | サポート |
| F15 | ACセンサ・補助電源回路故障 | PV極性確認は保守担当者。その後サポート |
| F16 | DC電圧センサ回路故障 | サポート |
| F17 | DC電流センサ・補助電源回路故障 | PV極性確認は保守担当者。その後サポート |
| F18 | ACセンサ・補助電源回路故障 | サポート |
| F19 | DC電流センサ・補助電源回路故障 | サポート |
| F22 | 内部通信接続断 | サポート |
| F23 | 内部DSP通信接続断 | RS-485接続確認は保守担当者 |
| F24 | PV対地絶縁の問題 | 停止し保守担当者・サポートへ |
| F26 | 電力線断または電流フィードバック回路故障 | AC接続確認は保守担当者 |
| F27 | RCMU回路断 | サポート |
| F28 | 系統リレー短絡 | サポート |
| F29 | 系統リレー開放 | サポート |
| F30 | DC link電圧不均衡 | 設備管理者が公式手順で再起動 |
| F31,F32,F33,F34,F35 | Bus capacitor高電圧 | 設備管理者が再起動。E30併発時は有資格者が電圧確認 |
| F36,F37,F38,F39,F40,F41 | 運転中のAC surge・過電流 | サポート |
| F42,F43,F44 | R/S/T相CT故障 | サポート |
| F45 | AC電流が範囲を超過 | 設備管理者が公式手順で再起動 |
| F50 | ゼロクロス回路故障 | サポート |
| F51 | インバータ回路故障 | サポート |
| F52 | Boost回路故障 | サポート |
| F58 | AFCI未装着または自己診断失敗 | 検出基板の確認は保守担当者 |
| F59 | DC側アークを検出 | 停止し、DCケーブル点検を保守担当者へ |
| F60,F61,F70,F71 | DC電流が範囲を超過 | 設備管理者が公式手順で再起動 |
| F74 | 外部通信接続断 | 外部ユニット接続確認は保守担当者 |
| W01 | DC入力電圧が下限未満 | 端子電圧と接続確認は保守担当者 |
| W07 | 温度・電力制限・周波数・電圧などによる出力抑制 | 原因に応じて環境と系統設定を保守担当者が確認 |
| W08 | DC極性誤りまたはストリング電流監視故障 | PV極性確認と再起動は保守担当者 |
| W23 | ストリング電流低下・DCコネクタ断 | コネクタとヒューズ確認は保守担当者 |
| W11 | ファン停止・故障・断線 | 外部ファンの異物確認。内部ファンはサポート |
| W17 | DC SPD故障または断線 | 保守担当者がSPD交換・接続確認 |
| W18 | AC SPD故障または断線 | 保守担当者がSPD交換・接続確認 |
| W19 | AC補助電源故障 | サポート |
| W30 | Boost回路故障 | サポート |
コードの意味が公式のお客様向け資料に掲載されていない場合、推測で原因を決めるのは危険です。「コードが載っていない=故障していない」ではありません。表示全体と型式を記録し、メーカー、施工店、交換専門店のいずれかへ確認してください。
太陽光パネル側は日中に発電しており、交流ブレーカを切っても直流側に電圧が残ることがあります。電気工事の資格やメーカー研修を受けていない方が、筐体内部を確認してはいけません。
停電や一時的な系統変動のあとに表示が残り、取扱説明書に利用者向けの再起動手順がある場合は、その手順を一度だけ行います。復旧後も同じコードが再表示されたら、一時的な誤作動と決めつけず相談してください。
発煙、焦げ臭、異音、異常発熱、浸水、地絡・絶縁異常、直流過電圧、内部故障を示す表示では再起動しません。安全のため停止状態を保ち、コードと型式を伝えます。また、ブレーカが再び落ちる場合に何度も上げ直す行為も避けてください。
保証期間内で、故障箇所が特定でき、部品供給が続いている場合は修理を優先できる可能性があります。施工保証とメーカー保証は対象が異なるため、保証書を確認しましょう。
パワコン本体だけでなく、冷却ファン、リレー、コンデンサ、表示器なども経年劣化します。一箇所を修理しても別の部品が故障する可能性があるため、修理費と交換後の保証を含めて比較する時期です。
再起動直後だけ復旧し、数日以内に同じ表示が戻る場合は、原因が解消していない可能性があります。発電停止期間が長くなる前に点検を依頼してください。
旧型式や生産終了機種では、メーカーが修理を受け付けていても部品がなく、本体交換を案内される場合があります。既設パネルを生かして別メーカーのパワコンへ交換できることもあるため、互換性を確認できる専門店へ相談するのがおすすめです。
費用は型式、容量、設置場所、回路数、モニター交換、足場、配線改修によって変わります。コードだけで金額を確定することはできません。見積もりでは次の項目を分けて確認します。
| 確認項目 | 見積書で確認する内容 |
|---|---|
| 本体 | メーカー、型式、容量、屋内・屋外、塩害仕様の有無 |
| 標準工事 | 既設撤去、新設、接続、試運転、申請作業を含むか |
| 追加工事 | 配線、ブレーカ、接続箱、モニター、足場の費用 |
| 処分 | 既設パワコンの撤去・運搬・処分費 |
| 保証 | メーカー保証と工事保証の年数、対象範囲 |
修理見積もりと交換見積もりを比べる際は、目先の金額だけでなく、修理後に何年使用できる見込みか、再故障時の保証があるかも確認します。現地調査前の概算と、写真・現地確認後の確定金額が異なる可能性も確認してください。
問い合わせ時に次の写真があると、機種の候補、交換可否、追加工事の可能性を確認しやすくなります。
写真を撮るために脚立へ上ったり、濡れた場所へ入ったりする必要はありません。安全に撮影できない箇所は、設置時の資料や保証書で代用できます。
停電や一時的な系統変動で表示が消え、その後正常に発電している場合は経過を見られることがあります。ただし、同じコードが再発した場合に備えて写真と日時を残してください。異臭、異音、異常発熱があった場合は、表示が消えても点検が必要です。
おすすめしません。取扱説明書に利用者向け手順がある場合でも原則一度にし、再表示したら相談してください。繰り返しの電源操作は故障原因を解消せず、診断に必要な情報を失うことがあります。
コードだけでは確定できません。同じコードでも型式、故障部品、設置環境、保証状況によって対応が変わります。表示画面と本体ラベルの写真があると、概算の精度を上げられます。
既設の太陽電池、回路構成、電圧、容量、出力制御、モニター連携を確認し、条件が合えば別メーカーへ交換できる場合があります。型式だけで判断せず、太陽電池の仕様書や接続構成を含めて確認します。
保証期間内であれば、まず販売店またはメーカー窓口へ保証対象か確認します。設置から年数が経過している、修理受付が終了している、交換費用も比較したい場合は、パワコン交換専門店にも同時に相談すると判断しやすくなります。
エラー表示が消えない、同じ表示を繰り返す、発電が止まっている、修理部品がない、修理と交換のどちらがよいか分からない場合は、パワードクターへご相談ください。
お問い合わせ時に、エラー画面、本体型式、設置年、パワコン全景の写真をお送りいただくと確認がスムーズです。家庭用パワコン交換を中心に、既設設備に合う機種、交換工事の範囲、費用の考え方をご案内します。現地条件を確認する前に交換を断定せず、安全性と互換性を確認したうえでお見積もりします。
メーカー名・品番は側面に記載されていることが多いです。 予め型番をお調べ下さい。

パワコン記載のメーカー名と品番例

KP55K2

JH-S623

VBPC240A6

ESS-T1S1

SSITL55E1CS